管理栄養士の中性脂肪対策食事講座

ウーロン茶は中性脂肪を下げる?黒烏龍茶と普通のウーロン茶の違いは?

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お茶といえばウーロン茶(烏龍茶)を好んで飲んでいる方も多いと思います。日本で缶入りウーロン茶が発売されたのは、1970年代後半ごろだそうです。

ウーロン茶はそこから一気にメジャーなお茶の仲間入りを果たし、なんとなく肥満予防に良さそうというイメージとともに、中華料理を食べるかたわらに存在してきました。

たしかにウーロン茶は脂肪対策になります。最近では、「サントリー黒烏龍茶」なるものも出てきて、特定保健用食品の認可も受けています。

少し前で放送していたミランダ・カーさんのTVCMと「脂マネジメント」という言葉が印象的で、中性脂肪の数値が気になっている人にとっては、気になる商品だと思います。
参考:サントリー黒烏龍茶

それでは、ウーロン茶の栄養素や働きについて見てみましょう。

 

ウーロン茶の特徴

ウーロン茶の大きな特徴にとして、「半発酵茶である」ということが挙げられます。

日頃私たちが楽しんでいるお茶は、発酵茶や非発酵茶などのように、発酵をどの程度しているかという見方で分類することができます。

非発酵茶というのは緑茶のように茶葉を発酵させないお茶のこと。
一方発酵茶というのは茶葉を発酵させる紅茶などに代表される種類のお茶です。

ウーロン茶は「半発酵茶」。半発酵というのは、茶葉をある程度は発酵させるけれど、その後は加熱して発酵を止めて作るお茶のことです。

お茶は風味も楽しみますので、茶葉の発酵はあじわいにも大きく影響します。

たとえば緑茶は発酵させないことでフレッシュな風味となります。一方紅茶は発酵によって茶葉の持っているタンニンが変化して特有のあじわいとなります。

ウーロン茶は発酵度合いによって「白茶(パイチャ)」「黄茶(ファンチャ)」「青茶(チンチャ)」などに分けられます。

発酵によるカテキンの変化によるあじわいと、発酵が進みきっていないがために醸し出されるあじわいとが、楽しめます。

 

ウーロン茶ポリフェノールの効果

ウーロン茶が半発酵茶であるということは、ウーロン茶の脂肪対策効果にも影響します。

それは半発酵を行うことで、ウーロン茶ポリフェノールが得られるからです。お茶が本来持っているポリフェノールが半発酵されることで適度に結合して、ウーロン茶特有のポリフェノールとなるのです。

ウーロン茶ポリフェノールで知られている効果がいくつかあります。たとえば、脂肪燃焼効果。運動による脂肪燃焼をウーロン茶ポリフェノールが助けてくれると期待されています。

また、ウーロン茶ポリフェノールによって脂肪吸収が抑制される効果も知られていて、いずれもダイエットには欠かせない効果だと注目されることに。

通常私たちが食事で脂肪を摂取すると消化管で消化が進み、小腸から吸収されます。
消化ではリパーゼという消化酵素によって、脂肪を吸収することはできるくらいにまで小さい単位に分解していきます。

ウーロン茶ポリフェノールはこのリパーゼの働きを邪魔することで脂肪の吸収を抑え、余分な脂肪は吸収されずに体外に排泄されるというわけです。

つまり血中の中性脂肪値は上昇しにくくなるということ。

中華料理のかたわらにウーロン茶が欠かせないものとして一気にメジャーになったのには、このような背景があったのですね。

 

ウーロン茶とサントリー「黒烏龍茶」の違い

ウーロン茶がダイエットを助けてくれる存在であれば、普通のウーロン茶でもサントリーの「黒烏龍茶」でも良いはずです。

けれど「特定保健用食品」の認可を受けているのはサントリーの「黒烏龍茶」だけ。
ちなみに黒烏龍茶のパッケージには「1.脂肪の吸収を抑える」「2.体に脂肪がつきにくい」と書かれています。

サントリーの「黒烏龍茶」はウーロン茶ポリフェノールを多く含んだウーロン茶。普通のウーロン茶との違いは、ウーロン茶ポリフェノールの含有量の差です。

ウーロン茶がダイエットに向いていると脚光を浴びたのは、ウーロン茶ポリフェノールがあってこそ。より多く含まれているサントリー「黒烏龍茶」がより強くその効果を期待されるというわけです。

ただし普通のウーロン茶にもウーロン茶ポリフェノールは含まれていますので、普通のウーロン茶では全く効果が期待できないということでもないでしょう。

あくまでも特定保健用食品の場合は、その効果をうまく活用できるように戦略的な使い方が求められるわけで、日頃からウーロン茶を楽しんで脂肪対策を行うというのも一つの方法ではないかと思います。

 

サントリー「黒烏龍茶」の効果的な飲み方

サントリー「黒烏龍茶」は、そこに多く含まれるウーロン茶ポリフェノールによって脂肪の吸収を抑えてくれるわけですから、効果的に活用するためには食事と一緒に摂るようにしましょう。

せっかくの効果を理解せずに、ただ日々の水分を黒烏龍茶に変えるだけでは、切り替えても効果が実感できないかもしれません。

摂り過ぎると下痢を起こすといったことが起こる場合もありますので気をつけましょう。

発売元のサントリーではめやすとして一度の食事とともに350ミリリットル程度の黒烏龍茶を摂ると良いとしていますので、日頃食事中にとっている水などの水分をそのまま黒烏龍茶に置き換えるといったイメージでしょうか。

脂物が多くなりがちな昼ご飯や夕ご飯で実践すると良さそうですね。

それからもう一つ、注意しておきたいことがあります。それは「黒烏龍茶を飲んでいるから脂物をたっぷり食べても大丈夫」などと思わないことです。

今の食事をサポートしてもらう目的で取り入れれば効果的ですが、飲んでいるから大丈夫などと脂質を多く摂ってしまうようでは本末転倒ですよね。

 

まとめ

ウーロン茶に含まれる、ウーロン茶ポリフェノールに注目して中性脂肪との関係を見てきました。

以前から知られているように、たしかにウーロン茶はダイエット効果の期待できるお茶のようです。

ただし半発酵茶のウーロン茶とは違って非発酵茶である緑茶も、カテキンの働きによって中性脂肪対策になると期待できる側面があります。

ですから、毎日のお茶を全てウーロン茶に変えなくてはいけないということではもちろんありません。

やはりウーロン茶は中国茶ですから中華料理との相性が良いでしょう。緑茶でおいしく召し上がれるお料理もたくさんありますよね。

ウーロン茶も緑茶もエネルギーの心配をせずに摂取できる水分です。実はこの点も非常に大切。

案外ドリンク類から摂取しているエネルギー量は見落としがちです。

甘いドリンク類や乳製品多めのドリンク類を多飲しがちな方であれば、それらをウーロン茶や緑茶に変えただけでもエネルギー摂取量が減ってダイエットになります。

関連記事:中性脂肪を下げるお茶の種類

 

この記事を書いた管理栄養士さん

名前:管理栄養士のチカさん
保有資格:管理栄養士
フリーの管理栄養士として、ライター業務のほかに、食関連資格の教材作成や専門学校講師などの仕事をしています。

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