中性脂肪の数値は、食べたり飲んだりするだけで大きく変動します。
その為、健康診断の前日と当日の食事では必ず守らなければならないことが3つあります。
これを守らないと正しい数値が把握できませんので、ちゃんと守って健康診断を受けるようにして下さい。
健康診断前日と当日に食事で守るべき3つのこと
- 血液採取前の12~14時間前から飲食はしない
- お酒は前日から飲まない
- 前日の夕食は揚げ物など脂肪の多い物を食べない
それではなぜ守らなければいけないのか、詳しく解説していきます。
血液採取前の12~14時間前から飲食はしない
中性脂肪は食後30分ぐらいから上昇し、4~6時間後ぐらいがピークになり、その後も血液中に残ります。
もし、当日の朝に朝食を食べてから健康診断を受けた場合、中性脂肪が増えている状態の血液を採血されることになるので、中性脂肪の値が高めに出てしまいます。
つまり、中性脂肪を正しく測定できないことになります。
健康診断当日にの朝は朝食を食べないようにしましょう。
お酒は前日から飲まない
また、前日の食事にも気を付け る点があります。
まず、「お酒を飲まない」ことを厳守しましょう。
理由は、アルコールはカロリーが高いことと、肝臓での中性脂肪の合成を高めるからです。
しかも、アルコールが中性脂肪を合成するピークはアルコール摂取から12時間後。そして、合成された中性脂肪は、さらにその後12時間かけて肝臓から運び出されます。
つまり、健康診断の前日にお酒を飲むと、翌日に血中の中性脂肪の数値が高い状態で採血することになります。
下手をしたら、中性脂肪合成のピークの時に血液採取なんて可能性もある訳です。なんだか、恐ろしい数値が出そうですよね。
健康診断の前の日にお酒を飲んでしまうと、正確な中性脂肪の値を測定できませんので、お酒は飲まないようにしましょう。
前日の夕食は揚げ物など脂肪の多い物を食べない
次に、 前日の夕食は、揚げ物など脂肪の多い物を食べないようにしましょう。
揚げ物など脂肪が多いものや、お肉の脂身などの飽和脂肪酸が多い脂質を摂ると、中性脂肪の値が上がりやすくなります。
しかも、脂質をアルコールと同時に摂取すると、12時間以上経過しても中性脂肪が増え続けるそうなので、先ほども説明した通り「お酒は飲まない」を厳守して下さい。
ちなみに、中性脂肪の数値はいつもは正常だったのに、突然高い数値が出てびっくりしているなんて方は、健康診断当日の朝に朝食を食べたり、前日にお酒を飲んで脂肪の多いものを食べたのが原因ということもあり得ます。
私の友人の場合、全く問題がない健康体で中性脂肪の数値なんて気にしたことがなかったのですが、仕事の付き合 いで健康診断の前日に焼肉を食べてお酒を飲んだら、300mg/dlという高い数値が出てびっくりしたことがあるそうです。それぐらい数値が変わる可能性があるということですね。
正しい中性脂肪の数値を知るためには、健康診断は正しい状態で受けることが必要です。
したがって、血液採取前の12~14時間前から飲食はせずに、「絶食」「禁酒」の状態で健康診断を受けることが基本中の基本となることを覚えておきましょう。
健康診断まで少し時間がある方が食事の面でやっておいた方が良いこと
健康診断までに中性脂肪の数値を下げたい方が、食事の面でやっておいた方が良いことをご紹介しましょう。
- 食事の量を減らす(糖質の摂取カロリーを減らす)
- お酒を控える
- 魚を食べる量を増やす(EPAを摂る)
これらのことは、直前でもある程度の効果が期待できますが、中性脂肪対策としては普段から気を付けるべき基本でもあります。
例えば、健康診断前日までごはん「おかわり」や「大盛り」をやめて(パンの場合も量をいつもより減らす)、食事での糖質の摂取カロリーを減らして、お酒を飲むのも我慢する。
そして、最低1日1回は青魚のおかずにして、中性脂肪を下げる働きのあるEPA・DHAを摂るというものです。
青魚のおかずを食べるのが難しい場合には、EPA・DHAの摂れるトクホやサプリを利用するのも一つの方法です。
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ただ、中性脂肪を下げるために食事を見直すことは、健康診断の前だけ短期的にやれば良いというものではありません。
食生活を変えて継続することが大事です。少しでも早めに中性脂肪対策を始めることをおすすめします。
中性脂肪を下げるには「食事」「運動」「生活習慣」の3つの見直しが必要です。これについては、以下のの記事でも詳しくご紹介しています。
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