「中性脂肪を下げるには何をすべき?中性脂肪を減らすために必要は3つのこと」の記事で、中性脂肪を下げるには「食生活(食事)の見直し」「運動」「生活習慣の見直し」が必要であることをご説明しました。
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中性脂肪を下げるには何をすべき?中性脂肪を減らすために必要な3つのこと
「中性脂肪の数値が高いけどどうすればいいの?」「中性脂肪を下げるにはどうしたらいいの?」と悩んでしまう人もいますよね。 中性脂肪が高いのなら、脂肪というイメージから油の食べる量を減らせばいいのかなと思 ...
そしてこの記事の中で、生活習慣の見直しの一つとして「毎日体重をはかる」というものを挙げました。
なぜ毎日体重をはかると良いのでしょうか?
中性脂肪を下げることと、毎日体重をはかることを習慣づけることにどのような関連があるのでしょうか?
毎日体重をはかるメリット、体重計・体組成計の選び方、記録の方法などをご紹介します。
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体重を毎日はかることで太らない行動ができるようになる?!
一時期、「はかるだけダイエット」が流行ったのはご存知でしょうか。はかるだけでほんとうにやせるの?と思う方もいらっしゃると思います。
毎日体重をはかることで、「昨日食べ過ぎたから、やっぱり増えてなぁ。」「最近通勤で歩くようにしたから、体重が減っている」と、体重と自分の行動を結びつけることができます。
太る原因が分かれば、それを減らしたりやめたりすることでやせることが可能ですよね!
また、減量するために新しい取り組みを始めた方も毎日体重をはかることは有効です。
例えば、減量するために、腹八分目にすることを始めた人がいたとしましょう。その人は、腹八分目を続けていけば体重は減ると信じています。
しかし、食べる量は減らしたけど、揚げ物などの脂っこいものを多く食べてカロリーオーバーしていた場合はどうでしょう。
体重は減りませんよね?!正しく減量できているのか確認するためにも、体重をはかることは大切です。
さらに、昨日より体重が増えていることに気づくと、今日の食事は少しだけ控えようと自分なりに調整することにもつながります。
昨日より1kgも増えているのが分かったら、今日はたくさん食べようと思わないですよね。
このように、体重を意識することで、自然と食事や運動に気をつかう生活を送ることができるようになります。
体重計・体組成計の選び方
次に体重計と体組成計の選びかたのポイントをお伝えしていきます。
最近の体重計の売り場では、さまざまなタイプの体重計・体組成計がおいてありますよね!
体重を正確にはかるには、メータータイプよりも数字で表示されるデジタルタイプを選ぶようにしましょう。
さらに、50~100g単位ではかれる体重計の方が、体重変動の傾向がつかみやすいのでおススメします。
体重だけでなく、体脂肪率、BMI、骨格筋量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢など、たくさんの機能を備えた「体組成計」があります。
体重以外にも最低でも体脂肪率が測定できる方が良いので、できれば体組成計を選ぶとよいでしょう。
もし体重だけが一時的に減っても体脂肪が増えていれば、筋肉が脂肪に変わっただけでリバウンドをおこしやすい減量をしていることがわかります。
中性脂肪を減らすためには内臓脂肪を減らすことが大切です。体組成計を使えば体重減少と体脂肪率の減少を確認することができるので、内臓脂肪が減っているかどうかもわかります。
また、体内年齢などがでると○○歳を目指そうとモチベーションにつながるのもよいですね。
自分が健康を維持するために、楽しく続けることができる機能がついている体組成計を探してみてくださいね!
体重をはかることを習慣化しましょう
体重をはかるのを忘れた!ということがないように、毎日体重をはかることを習慣化させましょう。
体重をはかるタイミングとしては、「起床時」「夕食後」の2回測るのがベストです。
その理由は、起床して排便した後が1日の中で一番軽い体重、そして夕食後が1番重い体重になるためです。
毎日、記録して体重の変化をみるためには、はかるタイミングをそろえるようにしましょう。
夕食後が難しい場合は、お風呂に入る前など自分が続けやすいタイミングでOKです。
また、はかり忘れてしまい、気づいたときにはかったときは、はかった時間も記録しておくとわかりやすくて良いですね。
体重計を置く場所も続けるためには重要です。なるべく目につく場所におくようにしましょう。
体重計を出したりしまったりするのが面倒になって挫折してしまうケースもあります。
習慣化されるまでは、いつでもはかれる場所に体重計を置くことがポイントになります。
続けやすい記録の方法を身につけましょう
毎日、体重をはかるだけでなく、その体重変化を「見える化」することで、さらに減量効果が期待できます。
体重の記録方法にはいくつかありますが、例えば、カレンダーに毎日体重を記録していくのも良いでしょう。
カレンダーに予定が書いてあると、体重の変化と予定の関係を見直すことができ、改善点などが見つかりやすくなります。
また、体重の数値をグラフ化することで、もっと体重の動きの傾向がわかりやすくなるためおススメです。
運動を始めたり食事の仕方を変えたとき、1~2日ではあまり変化が見られなくても、1~2週間続けるとグラフがゆるやかに右下がりになってくれば、体重が少しずつ減っていることが実感できます。
体重が減っていることが分かるとうれしくなりますよね。そのとき、脳内からは、β-エンドロフィン(快感物質)が出ます。
この快感物質は、甘いものなどの美味しいものを食べたときにでる物質と同じものになります。
そのため、減量中に甘いお菓子が食べたいという欲求を抑える効果も期待できます。
さらに、もっともっと喜びを味わいたいと思い、ポジティブに減量を続けることができます。
また、最近では、体重管理ができるスマートフォンのアプリがあります。
アプリによっては、体重の数値を入れることで、自動的にグラフ化してくれるものもあります。そのため、簡単に記録することができて続けやすいのでおススメです。
さらに、食事内容や運動などをメモできるアプリもあります。自分が使いやすくて楽しく続けることができるアプリをさがしてみましょう!
停滞期や目標を達成しても続けましょう
減量をはじめてすぐは、体重も順調にスルスルと減りやすいです。
しかし、2週間から1か月ぐらい経つと、体重が減らない時期がやってきます。これがいわゆる「停滞期」です。
停滞期は、体が飢えている状態から守ろうと反応している期間です。一定期間その体重を維持すると、体が慣れていきます。
そして、また1~2週間すると体重が減っていくので安心してくださいね。
体重が減らないからといって無理なことをしたり、あきらめたりすると今までの努力が水の泡となってしまいます。
体重が減らない時期がきても、また体重が減る時期がくるとことを信じて続けることが大切です。
停滞期を抜け出した時のうれしさを想像しながら乗り越えましょう!
また、目標体重を達成したからといって、体重をはかることをやめてしまうのはもったいないです。
健康維持するためにも体重管理は大切になってきます。
体重の変化がないのがつまらないと感じる方は、1日1回だけでもいいので、せっかく身につけた習慣なので続けていきましょう。
いつの間にか増えた5kgの体重を減らすのに比べて、数日で1~2kg増えた分を減らすことは簡単です。
増えたときすぐ対応すれば、減量するのもあまり苦にはなりません。
まとめ
毎日、体重をはかるとメリットがたくさんあることを理解していただけたでしょうか。
特に、中性脂肪が高くて内臓脂肪を減らすために減量しようと思っている方は、ぜひ体重をはかることをはじめてみましょう。
体重が減っていくのを目で確認することで、楽しく減量することができます。
まだ、体重計を持ってない方はぜひ体重計を買いにいきましょう。
モチベーションが上がる自分好みの体重計を見つけてることからはじめてみるのもよいですね!
◆参考文献◆
この記事を書いた人
保有資格:管理栄養士
大学・大学院で生活習慣病について研究、卒業後は製薬会社に勤務。
栄養学に興味を持ち、管理栄養士資格を取得。
現在はダイエット向けの食事指導を行っている。