管理栄養士の中性脂肪対策食事講座

甘酒に中性脂肪を下げる働きがあるって本当?米麹甘酒の栄養素と効果

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みなさん甘酒はお好きでしょうか?最近、甘酒ブームでスーパーなどに色々な種類の甘酒が並んでいますね。

甘酒をお店で目にする機会が増えたなぁと感じている方も多いではないでしょうか?

甘酒には、酒粕から作られたものと米麹から作られたものの2つのタイプがあります。

「飲む点滴」とまで言われ健康に良いとされている甘酒は、麹から作られている「米麹甘酒」を指しています。

こちらのタイプはアルコールや砂糖がはいっていません。昔から親しまれてきた麹と水を混ぜて発酵させて作る甘い栄養ドリンクになります。

「米麹甘酒」にはビタミン、アミノ酸、さらには100種類以上の酵素も含まれています。これらの栄養素は中性脂肪を減らす効果も期待できます。

米麹甘酒に含まれる栄養素について、そして米麹甘酒の効果的な摂り方についてご紹介していきたいと思います。

 

米麹甘酒の材料の麹について

まずは、米麹甘酒の材料の1つである麹について説明していきます。

麹は、米に麹菌という白カビの一種を繁殖させたものになります。

カビというのは毒があって食べられないのがふつうですが、麹に使用される麹菌は毒を作ることができない菌で安全性が保証されている菌です。

麹菌は繁殖するときにさまざまな酵素を分泌します。例えば、米麹甘酒を作る過程では、米麹の分泌したでんぷん分解酵素によって、米のでんぷんはブドウ糖やオリゴ糖へ分解されます。

さらに、米に含まれるたんぱく質はたんぱく質分解酵素によりアミノ酸へと分解されます。その上ビタミン類までも生み出されます。

このように、米麹甘酒は酵素の働きによって、甘味やうま味がもたらされ美味しく栄養価も高い飲み物になるのです。

 

米麹甘酒に含まれる栄養素

米麹甘酒に含まれる栄養素について詳しく説明していきます。

 

ビタミンB群

米麹甘酒は、ビタミンB群であるビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、ビオチンなどを多く含みます。

ビタミンB群は、三大栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂質をエネルギーとして利用する際に必要となる栄養素です。

ビタミンB群が不足すると食べたものがうまくエネルギーとして代謝されず、体内に脂肪として蓄えられてしまいます。

一方、ビタミンB群が十分に体内にあると、糖質や脂質をエネルギーとして代謝することができるため脂肪をため込まずに済みます。

また、もともとビタミンB群の一種として考えられていたイノシトールは、「抗脂肪肝ホルモン」とも呼ばれており、血液中での脂肪の流れをよくして、肝臓や体内に脂肪が滞らないようにする働きを持っています。

 

酵素

麹菌は繁殖するときに100種類以上の酵素を出します。酵素は、ハサミのような役割を持つ者とイメージしてもらうと良いでしょう。

例えば、お米はいくつもの糖が長くつながったでんぷんから構成されています。

このでんぷんは、でんぷん分解酵素によってチョキチョキと切られて、単糖であるブドウ糖になります。米麹甘酒もお米のでんぷんが切られてブドウ糖になるため甘く仕上がります。

酵素はでんぷんを分解するものだけでなく、たんぱく質を分解する酵素もあります。

さらには、脂肪を分解する酵素であるリパーゼも含むため、体脂肪を分解してくれる効果も期待できます。

実際に、マウスを対象にした実験では、高脂肪食だけ食べたマウスより高脂肪食と甘酒を食べたマウスの方が、体重増加や血中の中性脂肪濃度の増加が抑制されていたという報告もあります。

 

アミノ酸

アミノ酸はたんぱく質の構成成分になります。

米麹甘酒には、必須アミノ酸であるトリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種類をすべて含んでいます。

必須アミノ酸は、体内で合成されないため、食品から補う必要があるアミノ酸のことです。

この9種類の必須アミノ酸がすべて適切な量と割合で体内にないと、たんぱく質が効率よく働くことができません。この中で一つでも量が不足していると、その不足している量でしか働かないのです。

アミノ酸が不足することで、たんぱく質からできている筋肉、血液、そしてホルモンや酵素が合成できなくなってしまいます。
その結果、筋肉が分解され、筋肉量が減ると脂肪を分解する力も弱まり、脂肪がたまりやすい体となってしまいします。

必須アミノ酸を豊富に含む米麹甘酒は、代謝が良く脂肪燃焼しやすい体づくりを手助けしてくれます。

 

効果的に米麹甘酒を摂る方法

米麹甘酒の栄養素やその効能について説明してきました。これからは、効果的に米麹甘酒を摂る方法について紹介していきたいと思います。

米麹甘酒に含まれる酵素は70℃を超えると失活してしまい、効果が期待できなくなってしまいます。そのため、なるべく熱を加えずに飲むことをおススメします。

中には米麹甘酒そのものだと甘すぎるという方や麹の香りが気になって飲みにくいと感じる方もいると思います。その方には、米麹甘酒を豆乳や牛乳で割って飲むことをおススメします。まずは1:1の割合で試してみて、後は自分のお好みで調整してみてくださいね。

また、料理に調味料代わりに使うこともできます。例えば、ポテトサラダのマヨネーズの代わりに、塩、オリーブオイル、米麹甘酒を混ぜて作ると濃厚なポテトサラダが出来上がります。

また、練りごま、醤油、酢、米麹甘酒でごまだれ、味噌と米麹甘酒でみそだれを作り、野菜や豆腐につけて食べるのもおススメです。

また、甘いものが食べたいときにお菓子の代わりに食べるのも良いですね。
ヨーグルト、フルーツ、米麹甘酒をまぜて製氷皿に入れて凍らせるとキューブ型のアイスが出来上がります。

自然の甘味であるため、罪悪感も少なく食べることができるのも魅力的ですね!

 

まとめ

これまで、麹から作る米麹甘酒の栄養素、効能、そしておススメの食べ方について紹介してきました。

米麹甘酒には、食べたものを効率よくエネルギーに変えてくれるのを助ける栄養素を多く含んでいることが分かっていただけたと思います。

糖分や脂質を食べ過ぎてしまった後の食事を控えめにして、その分米麹甘酒で栄養素を補うと食べたものを効率よく代謝して、脂肪の蓄積を抑えることが期待できます。

ぜひ米麹甘酒の栄養素を上手に活用してみてください。

ただ、米麹甘酒は甘味がしっかりあり、特に甘いものが好きな方はつい飲み過ぎてしまいがちです。ブドウ糖も多く含まれているので、飲み過ぎると肥満につながるので注意しましょう。

米麹甘酒は炊飯器やヨーグルトメーカーで作ることもできます。市販品で試して、続けることができそうな方は、ぜひ手作りにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

この記事を書いた管理栄養士さん

名前:あや
保有資格:管理栄養士
大学・大学院で生活習慣病について研究、卒業後は製薬会社に勤務。
栄養学に興味を持ち、管理栄養士資格を取得。
現在はダイエット・更年期向け向けの食事指導を行っている。

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